しかばね先生の日常ブログ

しかばね先生(死かばね先生)の日常マンガブログ 連絡先→ shikabanec@gmail.com

祖母との思い出が遠くなってゆく。

 

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先日、祖母の命日だった。

 

祖母の命日が近づくと、父は毎年電話をくれる。

 

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iPhoneのデフォルトで入っている着信音のマリンバ

 

明るくて少しマヌケな音。

 

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その音を聴くと何故か脳内で忍者が走っているイメージが浮かんで来る。

 

 

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父の一言目は、決まって「元気でやりよるんか?」である。

 

私も決まって「おお、元気よ、お父さんは?」と、テンプレのような会話をする。

 

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そして毎年、何も変わらない、祖母の亡くなった日の会話をする。

 

父は昔から私の誕生日などはスルー、そして私の年齢すら曖昧で、とにかく誕生日や記念日などの日にちや数字は全くと言って良い程覚えない。

 

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そんな父が唯一、祖母の亡くなった日だけは覚えている事に毎年驚く。

 

 

 

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父の声は上擦っていた。

 

電話口でも分かる程

 

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父は泣いていた。

 

祖母が亡くなってから父は涙もろくなった。

 

もちろん私もだ。

 

祖母が亡くなって9年、9年の月日が流れた。

 

私も父と同様、祖母の事を思い出す頻度が少なくなっている。

 

あんなにも「祖母との日々を忘れるもんか」と思っていても、年々、祖母との日々が遠くなってゆく。

 

 

 

 

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最近、私生活で変化があり、その作業で頭がいっぱいだった。

 

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週末となれば友人が来て酒を飲み、家へ泊まる。

 

そんな日々を過ごしていた私は、すっかり祖母の事を思い出す事が少なくなっていた。

 

 

夢にすら、もう祖母はほとんど出てきてくれない。

 

 

 

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そんな時に、父のこの言葉は胸に深く突き刺さった。

 

 

父との電話を切った後、なんとなく音楽を聞いた。

 

 

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私が10代の頃に聞いていた曲ばかりを再生した。

 

 

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音楽は不思議だ。

 

昔聞いていた曲を流すと、忘れていたその頃の記憶が蘇る。

 

 

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思い出した事を忘れないように、すぐに漫画に描いてTwitterに上げた。

 

日々、薄れて行く祖母との思い出を忘れないように、すぐに漫画にした。

 

 

 

この音楽編の漫画をTwitterで上げた後、「祖母の髪を切った日」の出版でお世話になった担当編集さんからラインが届いた。

 

 

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とても驚いた。

 

私も祖母の髪を切った日の漫画を描いている時にデイドリームビリーバーを聴きながら描いていた。

 

 

 

 

「こんな事ってあるんだな…」と、嬉しかった。

 

この編集さんと一緒に「祖母の髪を切った日」を出版できて本当に良かったと心から思った。

 

 

 

10代の頃、デイドリームビリーバーは失恋した時の曲だと思っていて

 

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そんな感想を持っていた。

 

ラブソングが好きではない私は、あまりこの曲に関心を持っていなかった。

 

 

その後、大人になり、清志郎さんのインタビューで亡き母へ宛てた曲だと知った。

 

 

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今では、こんなにも歌詞の内容がしみる曲はない。

 

デイドリームビリーバーを聴く度に、祖母を思い出す。

 

 

 

日々、祖母の事を考える時間が少なくなっている。

 

祖母の記憶も年々、曖昧になっている。

 

「そりゃ9年も経てば思い出す頻度も少なくなるさ、そんなもんだろう」なんて、自分で自分に都合よく言い訳をする。

 

 

 

でもね、思い出す時間が減ってきただけで、おばあちゃんと一緒に過ごした日々を忘れたわけじゃないよ。

 

 

 

だって

 

 

 

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www.youtube.com

 

 

 

これからも 祖母との思い出を ふと 思い出した時に漫画にして行きますので、よろしくお願い致します。

 

 

 

 

閲覧注意な漫画です。

 

 

 

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しかし お子さんがいる方には読んでいただきたい。

 

 

 

 

 

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漫画は終わりです。

 

小学2年生、まさか白いしっこの正体を知るはずがなく、普通に「病気の人のしっこって白いんだ!」と思っていた。

 

大人になり 全てが理解できるようになった時、どん底に突き落とされたような気持ちになった。

 

随分と昔の話ですが、お子様がいる方は同じような被害に遭わないように充分注意してください。

 

しかし、この場合、子どもにどうやって注意するべきか難しい。

 

「体に不自由がある人が困っていたら助けましょう」という教育はきっと、どこの家庭でも当たり前に教えていると思う。

 

そして「知らない人に声を掛けられても ついて行かない」という事も当たり前に教えていると思う。

 

体の不自由な困っている人が声を掛けてきたら、知らない人でも ついて行って助けてしまう可能性は十分あるわけで…

 

「体の不自由な人の頼み事がおしっこの手助けだった場合に限り、断りなさい」

 

これもなんか変だ。

 

やはり祖母が言ったように「大人の下半身を触るのは悪い事」と教えるべきなのか?

 

 

だったらもっと早く教えてくれよ~!おばあちゃん!!

 

だけど、こういった事がない限り、突然子どもに「大人の下半身を触るのは悪い事」なんて教えるはずもなく…

 

一体何が正解なのだろう?

どうやって教えるべきなのだろう?

 

…なんてことを約3年前に描いた漫画を読み直して考えてしまいました。

 

12月ですね、私生活がいろいろと忙しく漫画の更新は今年はこれで最後です。

 

なんだか1年の締めくくりに相応しくない内容になってしまいましたが、漫画を買ってくださった皆さん、漫画を読んでくださった皆さん、応援してくださった皆さん、大変お世話になりました、ありがとうございます。

 

来年もよろしくお願いします。

 

よいお年を!!

 

 

漫画編集者は悪か否か、という裏話

今日はちょっとした裏話をします。

(長いので時間がない方はすっ飛ばしてください。)

 

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という話です。

 

私は今年、漫画家としてデビューした新人漫画家です。

 

 

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新人賞への応募や出版社への持ち込みが一般的な漫画家のなりでしたが、今ではネットで漫画を発表していたら出版社の方から声を掛けられるという漫画家デビューの仕方の方が多いのかもしれません。

 

私も漫画をネットで好き勝手に描いていたら、出版社の方からコミックスを出しませんか?と声を掛けて頂いたという、ネット発の漫画家です。

あー、すみません、なんだか良い子ぶってる文章になってしまって窮屈なので、ですます調、ここでやめます。

 

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編集者から声を掛けて頂いた時期は去年(2017年)の夏の終わり頃だったと記憶している。

 

その声をかけて頂いた日、友達と飲みに行く約束をしていたので夕方から飲み屋街へ足を運んだ。

 

目的地へ行く途中、空を見上げると雲の流れと色味が美しかったので、なんかいいなと思い

少し物悲しげな夏の終わりの夕暮れの写真を撮った。

 

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そして足元に目をやると

 


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大根が落ちていた。

 

 

飲み屋街に落ちている大根…。

 

きっと料理人が落としたに違いない…。

 

この飲み屋街のどこかで「買ったはずの大根がない!」と嘆いている居酒屋があるに違いない…。

 

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そんな事を考えながら目的地の居酒屋で友人と合流し、飲みの席で「ここに来る途中に道端に大根が落ちててさ〜」と、この写真を見せながら、どうでもいい話をダラダラとしていた。

 

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大根の写真を友人に見せている最中に、ピコンと1通のメールが届いた。

 

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差出人はKADOKAWAの編集を名乗る人物で、コミックスを出しませんか?という内容だった。

 

飲みの席でこのメールを開いてしまったので、周りにいる友人に「だは〜!これはきっと何かの冗談だろう」とメールを見せてしまった。

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友人は「いや、これは本物だ、すぐに返信をしろ」と促されたが

 

 

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実は内心複雑な気持ちだった。

 

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えっ…KADOKAWAって…

 

そこに引っかかってしまったのである。

 

正直言ってしまうと2017年6月に発売されたと同時に瞬く間にネットで話題になった漫画

 

 

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(電子書籍で購入しているのでスクリーンショットで申し訳ない)

 

「とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話」

 

この漫画の内容が脳裏によぎった。

 

話題になったので内容をご存知の方が多いと思うが、手短に説明すると、KADOKAWA 少年エースの編集者に漫画のセリフを作者の許可なく改ざん、無償でカラー色紙1600枚描かせる、嘘をつかれる、等の仕打ちを受けたという暴露エッセイ漫画なのである。

 

これを読んでしまっていた私は、漫画業界は超絶ブラック、特にKADOKAWAにはヤベー編集がいる…という刷り込みと

 

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丁度この頃、アニメ監督のたつきさんがKADOKAWA方面のお達しで、けものフレンズの監督を外されるという内容のツイートを投下しKADOKAWAが大炎上するというタイミングも重なり

 

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「K」しか合ってない、「K」しか合ってないけど、私の中でKADOKAWAはマッドマックスの世界だ。

 

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…なんかヤバいイメージを抱いている、だからこの誘いは乗り気ではない。

 

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という心情を友人に打ち明けた。

 

すると友人は「あんた、今まで身の回りの事を漫画にしてきたんだから、もしヤバいことが起こったらそれも漫画にすりゃええよ」

 

 

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その一言で「それはそれで面白そうだ」という好奇心に駆られ、次の日に「よろしくお願い致します」というメールを返信した。

 

 

そして私はKADOKAWA編集者がマッドマックスの世界なら、こっちもマッドマックスの住人になるしかねえ…!

 

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そんな考えに至った。

 

今考えると大変失礼な奴だったと思う。

 

私は地方に住んでいるので、打ち合わせはなるべくメールで済まし、電話内容は録音しておき、後で何か問題が起きたら すぐに対応できる様に必ず証拠が残るようにしていた。

 

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編集者の方が「一度ご挨拶に伺います」と言ってくれていたにもかかわらず

 

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凄い勢いで拒否していた。

 

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(すみません、盛りました、実際はこんな感じです。)

 

マッドマックスの世界の編集者がこのド田舎に来る…。

 

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絶対とんでもねえ乗り物に乗って来る。

 

マジで怖い。

 

今通話している携帯電話もきっと

 

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そんなケースを付けているに違いない。

 

 

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なんかもう全力で拒否をした。

(全部妄想なのに)

 

 

 

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実際、会って打ち合わせをしなくても仕事に差し支えはなく、Webメディアで漫画の仕事をしていた頃からクライアントからはメールのやり取りのみで一度も会ったことがなかった。

 

そんなこんなでKADOKAWAとの仕事が進み、無事コミックスが発売された。

 

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「あれ…?多少の問題はあったが大丈夫だぞ…?」

 

特に大きな問題はなく、めちゃくちゃスムーズに進んだのだ。

 

大きな問題が起こらなかったのは

 

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この「とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話」のおかげなのではないか?と、少し思っている。

 

この漫画はタイトルの通り、新人漫画家の話だ。

 

新人漫画家だから最初は「これはちょっと…」と思っていても言えずに溜め込んでしまい、最終的に爆発してしまう経緯が描かれている。

 

分かる、その気持ち、めちゃくちゃ分かる。

 

私も「これはちょっと…」と思っていても言えずに我慢した結果、最終的に爆発してしまい、残念ながら関わりを絶ってしまったWebサイトがある。

 

そんな自身の経験や、「とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話」を読んで、絶対に溜め込まずに小さな事でもすぐに編集者に言う事を心がけた。

 

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これは自分でもどうなんだ?とは思うが、漫画のセリフの写植(文字の書体)にまで口を出すほど、とにかく少しでも「ん?」と思った事は言いまくった。

 

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私が些細な事を言う度に、編集者の方はすぐに対応してくれた。

 

 

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もしかして…?

 

 

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斧なんか刺さってないかも知れない。

 

 

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矢かも知れない。

 

そんな風に斧から傷口が小さな矢へとイメージが変わりつつあった時、事件は起こった。

 

単行本最後の大仕事、表紙と裏表紙のカラー原稿を書き上げ、すぐ編集に送り、OKが出た。

 

終わった…全部の仕事が終わった…。

 

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全ての作業が終わり感極まって泣いた。

 

そして後日、編集者からニコニコ静画にもヤングエースUPで連載している漫画を載せてもいいかという連絡が来た。

 

いいですよと答え、後日、ニコニコ静画にUPされた漫画のページを開くと

 

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表紙として描いた絵がニコニコ静画の扉絵としてUPされていたのである。

 

は?何が問題なの?と思われるかも知れないので説明させてほしい。

 

表紙、裏表紙のカラー絵は原稿料が出ない。

 

無償なのである。

 

そして書影が出るまで、単行本がどんな表紙なのか読者さんには明かされない。

 

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この表紙の絵は、過去に安心介護というサイトで描いた漫画の扉絵のリメイクで

 

 

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ネットで絵が下手だ下手だと言われていたが、昔から応援していただいている読者さんに、少しだけど絵が上達したところを見て欲しくて

あえて同じ構図にした。

 

「書影が出て 昔から応援してくれてる方が表紙の絵を見てくれたら、お!あの時と同じ絵だ!上達したな!なんて驚いてくれるかな」そんな思いがあった。

 

 

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私はてっきり、このヤングエースUPのカラー扉絵がニコニコ静画の扉絵で使用されるとばかり思っていたので(この扉絵は原稿料がきちんと出てます)

 

単行本の表紙として無償で描いた絵が、ニコニコ静画のトップとして使われているなんて思いもしなかった。

 

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ネタバレされた気持ちと、単行本用に描いたのに素材として使われた事に苛立ち、すぐに編集者へ連絡した。

 

「あの絵は単行本の表紙用に無償で描いた絵です。

フリー素材ではありません。

このままニコニコ静画で使用するのなら原稿料を払って頂きます。」

 

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この時も即対応して頂いて、ヤングエースUPの扉絵と同じものに差し替えられた。

 

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しかし、これには編集者の言い分がある。

 

「読者の方が単行本を探しやすいように表紙の絵を使用しました」

 

 

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だけど最初にニコニコ静画に「単行本の表紙の絵を使用してもいいか?」という確認が欲しかったと伝えた。

 

この事件以降、編集者はちょっとした事でも確認の連絡を必ずしてくれた。

 

 

 

で、結論。

 

漫画編集者は悪か否か?

 

 

 

 

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私は編集者は悪ではないと感じてる。

こちらの言った事に誠実に対応して頂いた。

売れる為に試行錯誤して頂いた。

感謝しかない。

私の力不足で単行本が売れなかった事が本当に申し訳ない。

 

 

「とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話」では担当編集者をまぎれもない「悪」に描いている。

 

SNSでも編集者を悪く書かいた文章を時折見かける。

 

悪い話は印象に残りやすく、拡散されやすい。

 

中には本当に「悪」の編集者もいるだろう。

 

だけど絶対に「新人だから編集者にこんなことを言ったら連載が無くなってしまうかも…」「次の漫画の仕事が来なくなるかも…」そう思って萎縮するべきではない。

 

漫画家の作品を守れるのは作者自身であり、萎縮せずに「何か違う」と感じたらすぐに編集者へ言ってみてほしい。

 

そこで誠実な対応がされなかった場合、SNSなどで こんな事をされましたとバンバン発言して良いと思っている。

この場合は一方通行では無く、何をされたか必ず物的証拠も抑えておいてほしい。

 

「とある新人漫画家に本当に起こったコワイ話」は作者の一方的な発言だと感じる場面もあったが、ちゃんとその場で言えなかったり断れなかったり、挙句流されて さぞかし辛い思いをしたと思う。

 

この漫画を読んでいなければ、もしかしたら私も言いたい事も言えずに我慢していたかも知れない…この漫画は強烈な反面教師として読んで良かった漫画だ。

 

そう思っている。

 

(売れてないのに偉そうにすみませんでした。)

 

 

 

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続き、描かせて下さい、お願いします…。

 

売れないと評価されない、続きが描かせてもらえない…商業で描くからには数字が全てなのは当たり前だとわかっているけど、はぁ…世知辛いっスね〜…。

 

次のブログは、何故漫画が売れなかったのか?という自分の漫画を徹底解明する内容にしようかな?誰もやってないし…なんて卑屈な考え方になっとりやす。

 

いや、そんなに卑屈にはなっていません、すみません!!

 

次回作を考え中です!!

 

いい漫画を描きたいな〜。

 

おわり

 

 

 

漫画「そんな時代を生きた人の願い」

 

 

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この漫画は「祖母の髪を切った日」第六話に収録されている「美しい人」という話に入りきらなかったエピソードです。

 

 

コミックス「祖母の髪を切った日」発売中です、よろしくお願い致します。

 

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おすすめ漫画「しんさいニート」と「あの時の私」

 

 

まずは先日、関西地方の地震被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

それから、本日の広島北部地震、大丈夫でしょうか…。

皆様の生活が1日も早く穏やかな日常に戻ることを願っています。

 

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今日は「しんさいニート」という漫画を漫画で紹介するという、少し長い漫画を描いたので読んでください。

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「負のオーラ」なんて いっちょ前なことを言うとりますが、実際はオーラなんて見えません。

 

なんとなく影があるな…そういう雰囲気を感じ取っただけです…。

 

 

 

www.youtube.com

 

カトーコーキさんがゲストで出た山田玲司先生のヤングサンデーを貼っておきます。

 

もうこの動画だけでしんさいニートの魅力が十分伝わるので、漫画にする必要はあったのだろうか…?と自問自答をしていますが、そこは漫画家のサガです。

いい漫画を読むと、漫画で紹介したくなります。

 

 そしてオーラで思い出したのですが、随分前、オーラの泉という番組が流行っていた時に居酒屋のカウンターで隣に座っていたおっちゃんにこんな事を言われたことがあります。

 

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もしかすると、このおっちゃん同様、黒いジャケットを着て登場したカトーコーキさんを見てそう感じたのかもしれません。

 

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話が脱線しました…、しんさいニートの話に戻ります。

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ネタバレになってしまうと描きましたが、先日の大阪北部地震の際、もし夜に余震が来たら心配だ…と思い、しんさいニートの漫画から一部分を引用して使用してしまいました。

 

 

 

 

 これは立派な無断転載です。

 

ごめんなさい。

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ラスト、素晴らしいです。

 

カトーさんはきっと、父の事をまだ完全に許せてはいない気がしますが、きちんと自分の中で父に対する気持ちの答えを出しています。

 

とにかく「しんさいニート」、おすすめです、読んでください。

 

 

 

 ここからは「あの震災の時何を思っていたか」という自分の話をします。

 

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 ここまで読んで下さり、ありがとうございました。

 

 

 

しんさいニートと一緒に7月4日に発売される「祖母の髪を切った日」も合わせて買っていただけると嬉しいです。

 

どうぞ、よろしくお願いします。

6月の憂鬱

 

 

梅雨に入り、気分が憂鬱です。

 

 

 

 

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憂鬱な原因はこれです。

 

今は連載漫画も最終回まで描き上げ、7月4日発売のヤングエースへ掲載予定の読み切りも描き終わり、あの忙しかった日々は幻だったのかもしれないと思う程ヒマになり、すっかり気が抜けています。

 

「祖母の髪を切った日」は6月13日、明後日の更新で最終回です。

是非読んで下さい。

 

web-ace.jp

 

 

 6月は毎年やってくる。

いつも罪の意識に苛まれる月。

祖母との最後の別れはまだ一度も漫画に描いた事がない。

 

酷い別れ方だったせいで6月になると毎年思い出す。

 

「よりによって6月、なんで暇なんだよ、忙しかったら少しは気がまぎれたのに」

 

そんな事を壁に向かってつぶやいてしまった。

 

ずっと漫画を描いていたので、いざ漫画を描かない日々が続くと何かを描いてないと落ち着かなくなり、また昔のようにTwitterで祖母との日々を漫画にして上げています。

 

たまにTwitterをのぞきに来てもらえると嬉しいです。

 

twitter.com

 

 

 Twitterで漫画を描き始めるまでは、祖母との思い出や、介護中の出来事は一生誰にも話さないだろうと思っていました。

 

そして、なるべく思い出さないように普通に過ごしていました。

 

 

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時折現れる自責の念からも目を背けて、

 

何重にも鍵を掛けて、

 

心の奥底に沈めてしまおうと思っていました。

 

 

 

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こんな気持ちをずっと抱えていました。

 

 

 

だけどある日、

 

ansinkaigo.jp

 

安心介護さんで描いたこの出来事がきっかけで、

 

「これはどうしても描かないとダメだ、知ってもらわなければ、あのご家族がどんな目を世間から向けられているか、どんな思いで介護をしているか、私は全部知ってる、どうしても描かなければ」

 

そんな気持ちになり、ペンを握りました。

 

今読み返すと初期衝動から描いた漫画なので絵柄は今と随分違いますが、ちゃんと表現できてるな…がんばったな…と、これを描いた2年前の自分に言ってあげたい。

がんばったな。

 

 

そして7月4日には単行本が出ます。

 

 

 

まだ書影は出ていませんが、予約、始まっています。

 

表紙は力入ってます。

昔から読んでくださっている方は「あ、あの時のあの絵を新しく描いたんだな、ちゃんと絵の練習をしてるんだな」と思って下されば嬉しいです。

 

電子書籍も7月4日同時に配信されます。

 

書き下ろしも入っているので、ヤングエースUPの連載を読んでくださった方も買っていただければ嬉しいです。

 

 

何年後かに、また自分の漫画を読み返して「がんばったな」と言えるように、生きていたいです。

 

 

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最後に本の宣伝を書いていると、なんだかこんな気持ちになったので、…うわ…うさんくさいな…と自分で思ってしまった事を正直に言いました。

 

「死にたくなる」とか書いてしまったので、最後は明るく締めたいと思います。

 

 昔から漫画を応援してくださっているのりあきさんから素敵なMVが届いたのでご紹介いたします。

 

 

 

www.youtube.com

 

 

 

そんで最後は笑って死ね!!!!

 

しみた~~~~。

 

 

新人が連載できるのは漫画家さん達のおかげです。

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漫画を描く前に、ネームという作業があり(誰が、どういう場所でどんなセリフを言っているかコマを割ってラフに描く)その前にはプロット(どんなストーリーか大まかな説明をする)という作業が必要なのですが、今ちょうどプロットの文章を打ち終えたところです。

 

長い文章を打っていると

 

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そういう気持ちになったので、少し長いですが最近話題の違法サイトの話と交えながら漫画の事と、最後にいろいろ書きます。

 

漫画について

私はTwitterやweb漫画出身で、今まで描いた漫画は全て無料で公開しています。

私の漫画の技術では人様からお金を頂ける立場ではない、読んでほしい方に届けば良い、どんなに嫌な反応をされたとしても

 

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こんな気持ちで描いていました。

 

この気持ちは漫画を描いて原稿料を頂ける事になった今でも変わりません。

 

今現在は、ありがたいことにヤングエースUPさんでweb連載をさせていただいております。

web-ace.jp

 

とても重い話が続きますが、全8回なので、もうしばらく連載にお付き合いいただければ幸いです。

 

今はこの連載の作業がほとんど終わり、ホッと胸を撫でおろしています。

 

応援してくださる皆様、本当にありがとうございます。

 

先日、初めて原稿料の明細をいただきました。

 

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気になったので、調べてみました。

 

それを絵にしてみました。

 

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こういう仕組みです。

 

漫画家の皆様が作品を一生懸命に描き、利益を出しているからです。

 

そのおこぼれで、私のようなド新人野良インターネット漫画描きが連載をさせていただけるのです。

ありがたいことです。

 

こうしてどんどん新人にチャンスが与えられるのです。

 

もちろん、応援して下さる読者の皆様がいてくれるからこそ、これは大前提ではあります。

そして編集さんのお力添えがあるからこそです。

ありがとうございます。

 

漫画違法アップロードサイトの話

 

ネットで話題になっているので、もう名前は出しませんが、ここで非常にやっかいなのが漫画違法アップロードサイトの存在です。

 

違法アップロードサイトでは漫画家に利益が入りません。

 

こういったサイトが増えると、漫画はタダで消費するのが当たり前な感覚になってしまうのではないだろうか…?

 

そうなると新人にスポットが当たらないどころか漫画家の皆さんが生活できなくなり、誰も漫画を描かなくなってしまう…。

 

そんな時代が来るのではないか?

 

と思っていた矢先の違法漫画アップロードサイト閉鎖で、よかったなぁ…と思っています。

 

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なんだかもう出尽くした感があるので、サッパリとした意見になってしまいましたが、漫画がこれから先も文化として繁栄する事を願っています。

 

いろいろな話

ありがたい事にTwitterで漫画のご感想をいただいたり、時にはブログで思いを綴っていただけたり…たくさんの優しさをネットでいただいております。

この頂いた優しさをどうやってお返ししようか…と、ご感想を頂く度に胸が熱くなってきます。

リプライなどお返し出来ないままでごめんなさい、全て読んでいます、ありがとうございます。

 

ネットはネガティブな発言のみが目立った場所ではありません。

 

漫画やこのブログを読んで思いを綴っていただけた方をご紹介させていただきます。

 

ameblo.jp

 

黒澤うにさん、私も早く黒澤さんのように自責の念から脱却できるようになりたいたいです。黒澤さんのブログを読んでいると前向きな気持ちが沸き上がってきました、ありがとうございます。

 

 

blog.lalamiamor.net

 

 

高円寺ららぁさん、トラウマセンサーを刺激してしまいごめんなさい。

優しい言葉をありがとうございます。

 

 

最後に、「祖母の髪を切った日」第3話に登場した架空のTシャツが本当にグッズになったそうです。

 

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この1コマ目の猫のイラストは、ラッパーであり絵書きでもある

 

オオヤヨシツグさん(←クリックするとオオヤヨシツグさんのTwitterに飛びます。)

 

という方の絵です。

 

このTシャツが出てくる回は大変重苦しく、なにか気持ちが少しでも軽くなるような演出はないだろうか…と考えた結果、そうだ!オオヤさんの絵がいいな!ファニーで少し「フフフ…」となるな!と思い、使用しました。

 

 

 

 

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↑こちらの画像はオオヤヨシツグさんのTwitterより拝借しています。

 

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 …まさか本当にTシャツになるなんて、オオヤヨシツグさんのファンなので、ビックリするやら嬉しいやら…最初、オオヤさんからプレゼントしますよ!と言っていただけたのですが、クリエイターにはお金をどうしてもお支払いしたい主義です。

即購入させていただきました。

 

このTシャツをお求めの方はオオヤヨシツグさんまでお問合せください。

 

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漫画「祖母の髪を切った日」発売中です。

 

 

よろしくお願いします。