ボロボロの昭和のスーパーカー自転車を直して乗ってみた話
こんにちは、子供の頃から昭和の少年がみんな乗っていたフラッシャー自転車に憧れ続けたしかばね先生です。
「フラッシャー自転車」と聞いてピンと来た方はズバリ30代後半〜50代だと思われます。
他にも「スーパーカー自転車」や「デコトラ自転車」など呼び方も様々。
(※以降、分かりやすさを優先し、スーパーカー自転車と呼ばせていただきます。)
若い世代の方はなんのこっちゃサッパリだと思われますので、まず説明させていただきます。
70〜80年代にかけて「キャノンボール」や「サーキットの狼」などスーパーカーが大活躍する映画や漫画が大ヒット!
瞬く間に昭和の小学生達は見たこともない海外のスーパーカーに夢中になり、そこに目を付けた自転車業界がスーパーカーのような自転車を発売。
スーパーカー自転車は当時の小、中学生の間で大人気となりました。
しかし時代と共にスーパーカーブームは衰退。
その煽りを受け「スーパーカー自転車」人気も終わりを告げます。
年齢別に自転車の流行りを図にしてみました。
...と、書いてはみたものの、実は私、ピンと来ていません。
同級生に聞いてみても...
女性はほぼ全員と言っていいほど全く知らず、
男性は結構知っている人が多かったのですが「実際にどんな自転車なのか乗った事は無い」そうです。
なので、買ってしまいました!!!!
ついに!!!
憧れの!!!!!!!!
スーパーカー自転車を!!!!!!!!
「ガチャ切り替え」の他にも「段切り替え」「ガチャ段」など、地域によって呼び方も様々。
私の所有しているこの自転車は5段切り替えですが、当時は6段切り替えなんかもあったり。
「スーパーカー自転車」を手に入れた瞬間、私は泣き崩れました...。
何故かというと私がまだ小学校に上がる前のお話、
そしてこのお兄さんの家には昔のスーパーカーの雑誌が沢山あり、当時のスーパーカーブームについて詳しく教えてくれました。
数あるスーパーカーの中でもフェラーリ328GTBや、カウンタックLP400といった四角い形の車に惹かれ、昔の車なのにまるで未来から来たような気がしてワクワクが止まりませんでした。
こんなイメージ。
(長くなってしまうので、童夢 零が発売に至らなかった経緯を知りたい方はこちらウィキペディアをどうぞ)
私はすぐに「童夢・零」という車の虜になってしまい、家の近くの模型屋に「童夢・零」のプラモデルが売れ残っているという情報をお兄さんから教えてもらい、一緒に買いに連れて行ってもらいました。
(余談ですが、当時700円で買ったこのプラモデル、オークションサイトを見てみると今は3000〜5000円でした。)
そして私が小学生になった頃...
またあのカッコいいスーパーカー自転車が見たい!!!!
その気持ちがドンドン膨らみ、近所の自転車屋に足を運ぶも...
そして2年前、通勤用の自転車が欲しくなり「そういえば昔、スーパーカー自転車に乗りたかったな...」という子供の頃の夢を思い出し、ちょっくらオークションサイトで検索してみることにしました。
そして、とうとう友人の友人の親戚のお爺さんの家(つまり赤の他人)の倉庫にあるという情報を入手し、譲って貰えるか交渉。
破格のお値段で譲って貰えることになりました。
そしてこちらが届いてすぐの状態。
サビが酷くて全く車輪は動かない。
「年季の入った方がいい」と確かに言ってはいたが、いくらなんでも年季が入りすぎて自転車という機能を全く果たせない鉄の塊でした。
そしてパンクを修理し、なんとか乗れる状態になりました!!!
そしていざ!!!!
長年の夢であったスーパーカー自転車に乗ってみることに!!!!!!
なったのだが.........
乗り心地は正直あまりいいものとは言えませんでした...。
そしてここでまたしても問題にぶち当たる。
それは...
点きました!!!!!!!
両方点きました!!!
なんでか知らんが点きました!!!!!
これで昼も夜も堂々と乗れます!!!!!
相変わらず、乗り心地は今のロードバイクと比べるといいものとは言えませんが、スーパーカー自転車への思い入れと「手のかかる子ほど可愛い」精神で毎日乗っています。
そしてこの自転車に乗っていると...
そして最後に、この自転車に乗っていて一番嬉しかったエピソードがあります。
それは...
みなさんは子供の頃の夢は何か叶いましたか?
私は叶いました。
これからもずっと大切に乗ります!!
それからデビューコミックス「祖母の髪を切った日」も発売中なので、どうかよろしくお願いします。
(おまけ)
子どもの頃の自分にそう言ってあげたいな。
このブログで紹介した昭和の自転車から現代のロードバイクまで、宮尾岳先生の自転車への様々な愛のあるエピソードが満載のあおば自転車店へようこそ!という漫画が大好きです。
昭和の自転車に興味がわいた方は是非!!読んでみてください!!
優しくしてくれてありがとうございましたの巻
Twitterで沢山の方々が漫画を読んでくださって嬉しいです。
ありがとうございます。
お久しぶりの漫画です。
— しかばね先生(死かばね先生) (@Shikabanec) 2017年6月8日
みなさんも食パンでやってみてください! pic.twitter.com/9FY3vqThgt
嬉しい反面、とても緊張し、前にバズった漫画の事を思い出し内心ではドキドキしていました...。
動揺して「チーズのチーズの」と2回書いてしまいましたが忘れてください…。
何かを表現するにあたり、必ず何かしらの意見や批判は覚悟しているつもりなのですが...実際はやはり小心者なのでドキドキしていました。
しかしそんな心配いりませんでした。
実際にはちみつチーズパンを作って食べてみたというご報告や、お母さんが作ってくれていた方や、なんだか子どもの頃の事を思い出したというご感想をいただき、とても嬉しかったです!
ありがとうございました!!!
インターネットの皆さん、優しくしてくれてありがとうございました!
単行本「祖母の髪を切った日」発売中です。
よろしくお願いします。
漫画置き場
祖母の漫画を描き終えました。
安心介護さんで公開されます。
今回もまた、お恥ずかしいですが泣きながら描きました。
「ああ、そういえば、泣きすぎると頭が痛くなるんだよなあ」
大人になると、泣きすぎるという事はなくなってしまうので、この感覚は忘れていました。
公開までしばらくお待ちください。
そしてこちらはTwitterで細々描いていた漫画です、続きを描く時間がないので漫画を避難させます。
Twitterで上げていた漫画なので、Twitterをご覧になってくださっている方々は読んだことがあると思いますので、このブログはTwitterへは連動させずにひっそり公開します。
「I don't Waste My Tears On You」
2話
3話
4話
5話
6話
7話
8話
9話
10話
デビューコミックス「祖母の髪を切った日」よろしくお願いします。
時間がある時に続きを描こうと思います。
漫画を描くために机を買いました。
漫画を描かれる方がよく作業場を公開しているので、私も調子に乗って公開してみます。
こういった環境で描いています。
(悲壮感がなんかすごい)
長時間座って作業をするので、この椅子は私の体に合っているのか全く疲れません。
椅子には満足しています。
しかし机は簡易的に組み立てられるものなので、少しの振動で机全体が揺れ
消しゴムをかける際は、あまりに頼りない机のグラつきに、生まれたての小鹿のイメージがいつも頭の中を駆け巡っていました。
机の安定性は漫画を描くのに最も重要だと常日頃から感じていました。
やっと買いました、買いましたよ。
ようやく机を買いました!
嬉しいです!!
作業スペースが大幅に広がりました。
まるでダンプカーやアフリカゾウのように、どっしりと安定しています。
消しゴムをかけても微動だにしません。
脳内小鹿も現れません。
早く買えばよかった...。
ようやく人並みの作業環境を手に入れました。
(人並みといっても悲壮感は消えませんでした。)
デビューコミックス「祖母の髪を切った日」発売中です。
よろしくお願いします。
追記
忙しさがひと段落したので漫画を描き始めました。
来月には公開できると思います、お待たせしてすみません。
頑張って描きます。
介護中に役に立った本の話
正月休みに実家へ帰ってきた。
実家は祖母との思い出が詰まりすぎて、今にも「おかえんなさ~い」というおっとりとした声が聞こえてきそうで誰もいないのに「ただいま」と声を出した。
引っ越しの際に運びきれなかった服や漫画を段ボールに入れ、今住んでいる場所へ送る、あとは地元の友人と会う、そんな至って普通な正月休みを過ごした。
認知症の祖母を亡くした今の私にはもう必要がないのに、実家から祖母の介護中に読んでいた本を持ってきた。
この「ヘルパー以前の介護の常識」は、祖母を介護している時に非常に役に立った。
2008年発行なので情報は古くなってしまっている、現段階で介護の本を買おうと考えている方には参考にならないのが申し訳ない。
介護の情報はなるべく最新の本を買うようにして下さい。
この本には要介護認定を受けた後の段取りやどこへ相談しに行けばいいのか等、漫画を交えながらなので学が無い私にも分かりやすく書いてあり、祖母の介護中は大変お世話になった。
頭が悪いので分かりやすいように付箋とか付けて...
ラインとか引いて...
なんか書いて...
こんな事書いたっけな。
自分でもすっかり忘れていた。
この文章を見て懐かしいような、泣きたくなるような、なんとも言えない気持ちになった。
ドキっとした。
最後の空白のページに書かれた文字に心臓が握りつぶされるような痛みを感じた。
祖母を自宅で介護すると決めたのは私だった。
しかし、祖母の認知症が進むにつれ自宅で介護をするのは無理だ、施設へ預けるべきかと悩んでいたあの時に書いたものだと思い出した。
この本を買った理由もそうだ、介護施設への手続きのやり方を調べるためだった。
祖母は施設へ預ける前に他界した。
今でも時々思う。
仕事と介護でストレスを感じ、些細なことで腹を立てていた私に介護されるより祖母は施設へ預けていた方が幸せだったのではないだろうか...。
そんな事を考えながらもう一枚、空白のページをめくった。
スゲー馬鹿みたいなウサギがいた。
自分で描いたのにウサギかどうかも分からない。
そしてこの本には「がんばらないで介護をしよう!」と書いてあるのにもかかわらず「がんばれよ」だって。
本の内容ガン無視かよ。
ちょっと笑った。
昔のわたしが馬鹿で良かった。
デビューコミックス「祖母の髪を切った日」発売中です。
よろしくお願いします。
~追記~
多忙により漫画を全く描いてないですが、2月頃には落ち着くので祖母の漫画を描こうと思っています。
待ってくだる方がいましたらすみません。
がんばります。
子どもの頃欲しかった「憧れのキーホルダー」
~それは、友人が買ってきたお土産から始まった~
観光地などでよく売られている、この黄金に輝くキーホルダーの名前は
「ドラゴンブレイド」だと商品タグから判明。
かっこいい名前とは言いましたが、よく考えると...
なかなかストレートな名前である。
英語ってかっこいいな!
~子どもの頃の思い出~
レゴブロックを買ってもらえなかった私は、とにかく洗濯ばさみで遊び倒していました。
洗濯ばさみは無限の可能性を秘めている!
当時を思い出して「洗濯ばさみ合体ロボ」を再現してみました。
そしてこちらは洗濯ばさみドラゴン!
合体ロボも大概ですが「...はぁ?これのどこがドラゴンなんだ?...」と聞こえてきそうなので...
よく目をこらして見て下さい。
はい!どこからどう見てもドラゴンですね!
子どもの頃は、よく剣で合体ロボやドラゴンを倒しまくったものです。
洗濯時には魔法が解けて元の姿に戻ります。
(切ない!...)
なんならついでに、額に特別な者だけにあらわれる勇者の紋章的なかっこいいマークが欲しかった!
友人がくれたこの「ドラゴンブレイド」がきっかけとなり、大人になった今、観光地へ旅行に行くと必ずこういったキーホルダーを買う習性が身についてしまいました。
~買ったキーホルダー紹介~
まずはこちら、手裏剣キーホルダーです。
写真では伝わりにくいのですが、ペイントは艶消しブラック!!
デザインもクール!!
そして裏も完璧です。
ドラゴンブレイド同様にかっこいい要素がこれでもか!というほど詰まっています。
ではもう一度、表面をじっくり見てみましょう。
中央に大きく「忍」の文字。
そして周りには「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前」の九字切り文字があしらわれています。
この九字切りから察するに、このキーホルダーは呪術を得意とする伊賀流忍者の手裏剣であるということが分かります。
...と思いながら世界遺産の美しい鳥居を眺めました。
次に買ったキーホルダーはこちら
くさり鎌キーホルダーです。
そう、鎌は身近にある怖い日用品であった...。
なんなんだドラゴン!
どうしてそんなに私の心を掴んで離さないのだドラゴン!
鎌の部分に刻印されたドラゴンが気に入ってしまい、購入してすぐに
財布に付けてみました。
しかしデカい!
今思えば、これが地獄の始まりだったのです...。
~武器キーホルダーを実際に付けてみた~
財布をカバンから出す度に鎌の部分が引っ掛かり、手間取る。
そして何年も前に流行ったウォレットチェーンのようにして、財布をズボンの後ろポケットにねじ込むも
刺さる。
とにかく鎌の部分が容赦なく刺さる。
僅か二日でくさり鎌キーホルダーを財布から外し、そっと机の引き出しの奥にしまい込みました。
教訓 「くさり鎌は財布に付けるべからず!」
次に紹介するキーホルダーはこちら
もはや武器でもなんでもありません、今回ドラゴンもいません。
般若キーホルダーです。
子どもの頃に憧れた、般若キーホルダーです。
~般若キーホルダーの思い出~
早速、3DS LLに付けてみました。
父が付けていた般若キーホルダーは親指の先くらいの大きさだったが、このキーホルダーは無駄にデカい。
少し動くと、揺れが非常に気になる。
それもそのはず、本来ストラップを付ける場所に無理やり力業でキーホルダーをはめ込んでしまったため、金具がガッチリ噛み合ってビクともしない。
教訓 「般若は無理やり付けるべからず!」
そして悲劇はまだまだ続きます。
お稲荷さん、すみません!
人違いでしたっっっ!!!!!
~般若リベンジ~
~最後に~
もし、もしもね、
このキーホルダー全部、子どもの頃の私にプレゼントしたら
一体どんな顔をするかな?
そんな事を考えながら、集めたキーホルダーを眺めています。
デビューコミックス「祖母の髪を切った日」発売中です。
よろしくお願いします。
去年と違う。
はてなブックマーク - 認知症の祖母と過ごした日々-WEB漫画「あの日々のフラッシュバック」 - 安心介護プレス
宣伝です、安心介護さんで漫画を描かせていただきました。
まだ読んでいない方がいましたら読んでいただけたら幸いです。
今、長い漫画を描いています。
やはり祖母との漫画を描くと涙が止まらなくなってしまいます。
去年と同じです。
もうすぐ祖母の命日がやってきます。
去年と同じです。
しかし、少しだけ変化しつつあります。
去年は私の弱さで祖母との漫画を描く事をやめてしまいましたが、この漫画を読まれて長文で感想やご自身が体験されたエピソードをメールで送ってきて下さた方々がいらっしゃいました。
私と同じ気持ちの方々が沢山いる。
私の漫画に救われたと言って下さった方々がいる。
これはなんて言っていいのか。
なんて言えばいいのか。
祖母を介護しなかったら絶対に描けなかった漫画だ。
私の普段描く創作漫画ははっきり言って糞だ。
皆様に胸を張って「見て!」とお勧めできるような画力も構成力もない。
そんな「救われた」なんて言ってもらえる様な漫画はきっと創作では描けない。
祖母を介護したからこそ描けた漫画だ。
祖母の事を描いた漫画は胸を張って「見て!」と言える。
見てほしい方たちがいる。
必ず読んでほしい方たちがいる。
そんな心境の変化で泣きながらも前向きに描いています。
感想を送って下さった皆様、本当に本当にありがとうございました。
返信できなくてすみません。
前向きに描く力をありがとうございます。
そしてこのような機会を与えて下さった安心介護さん、本当に本当にありがとうございます。
頑張ります。
デビューコミックス「祖母の髪を切った日」発売中です。
よろしくお願いします。